芸術家の定義がかっこよすぎる。令和哲学カフェ#791の感想。

2023年も、早いものであと2か月弱(早すぎて驚愕!)となりました。

今日は、コロナ禍に入った2020年5月から始まって、平日毎晩21時~22時半までの90分間、オンラインで無料配信を続けて、先日なんと800回!を迎えた「令和哲学カフェ」の感想を書いてみたいと思います。

哲学って、難しそう!とっつきにくいけど、そもそも哲学って?どんなメリットがあるのかなあ?

そもそも哲学とは?

哲学は、人間の思考や存在、知識、倫理、宇宙の本質などについて深く考えて、理解しようとする学問です。哲学は、人間の基本的な問いに対する答えを探すことを通して、いろいろなことを知り、深く考えることで、人間の生活や社会に対して重要な役割を果たします。

また、哲学は倫理や道徳についても考える学問であり、人間の行動や社会のルールについても深く考えます。倫理的な問題に対する哲学的なアプローチは、人々の道徳的な判断力や価値観を高め、社会における倫理的な問題解決に役立ちます。

さらに、哲学は科学や技術とも密接に関連しています。哲学的な思考は、科学哲学として知られる領域で、科学の方法や結果を研究し、科学的な知識に対する批判的な態度を持つことができます。科学技術の進歩は、哲学的な思考の結果として生まれることがあります。

哲学を学ぶことで、どんなメリットがあるの?

哲学を学ぶことには以下のようなメリットがあります。

  1. 問題解決能力の向上:哲学は論理的思考や批判的思考を養います。様々な視点や論点を考慮し、課題や問題に対して冷静に分析し解決策を見つける能力が身に付きます。
  2. 自己理解の深化:哲学は人間の存在や意識、価値観について深く考えることを促します。自分自身の考え方や信念を客観的に見つめ直し、自己理解を深めることができます。
  3. 論理的思考力の向上:哲学は論理的な思考を養います。論証や議論の方法などを学ぶことで、正確な論理を使って思考する力が身に付きます。
  4. 倫理的判断力の向上:哲学は倫理や道徳に関する問題を探求します。自己や他者の行動について考えることで、倫理的な判断力や行動の選択においてより良い判断をすることができます。
  5. 広い視野の獲得:哲学は様々な分野や文化にわたる思想や理論を学ぶことができます。これにより、異なる文化や思想との対話や理解を深めることができます。
  6. 創造性の向上:哲学は既成の概念や常識に疑問を投げかけることがあります。それによって新たなアイデアや発想を生み出す創造性を養うことができます。

哲学を学ぶことで、これらのメリットが現れるだけでなく、人生の根本的な問いや価値観についての深い洞察も得られます。

そっか~。深~く考えること。それによって、本質的なことの答えを探したり、いろんな問題を解決したり判断したり、つまりしっかり自分の頭で論理的に考える力が身につくんだ!

難解な哲学がシンプルになる!令和哲学カフェ

令和哲学カフェは、コロナ禍に入った2020年5月に、令和哲学者NohJesu氏の「これから毎日、オンラインカフェをやりましょう!」という一言でスタートしました。

2020年といえば、新型コロナウィルスの収束が見えず、世界的な経済危機に対しての代案も出ない状況、そして今よりはまだそれほど叫ばれていませんでしたが、AI時代における人間の尊厳の危機に対して、ニュースでも話題になり始めたタイミングでした。「これからは、生き方の軸となる哲学を進化させる必要がある!」そんな思いで始まったのが令和哲学カフェでした。

令和哲学カフェのビジョンは、「一人一人の天才の着火スイッチをON! 天才集団で美しい時代を作る!」。一人一人の無限の可能性に着火して、だれもが天才性を発揮しながらエネルギッシュに人生を生きるための踏み切り板になり、そこで生まれたたくさんの天才達が、先行きの見えない今の時代の危機を突破し、美しい文明、時代をつくっていくこと目指している場です。

令和哲学カフェの中では、ベースになる令和哲学・nTech(認識技術)の内容も随所にちりばめられていて、まだ本格的にnTechを学んでいない方でも、その概要が聞いているうちになんとなくわかってきたり、様々な情報も共有されますので、更に深く学びたい人は次の段階に進んでいくこともできます。

そして、nTechの基礎を理解している人にとっては、そのイメージをもってみたときに、様々な哲学者が主張している内容が「ああ、そういうことを言いたかったのか」「そういうことを言っているのか」というように、非常にシンプルに理解ができるようになります。

令和哲学カフェ#791の内容は?

さてさて、前置きが長くなってしまいましたが、今日、書いてみたかったのは、791回目の令和哲学カフェの感想です。

この日の内容は、以下の三部構成でした。

【1】美輪明宏さんの人生を通して、表現の分野から「人間とは」を考える牧野さんによるプレゼンテーション

【2】ドゥルーズ&ガタリによる共著「千のプラトー」から、音楽とは?そして芸術とは?に関する小林さんによるプレゼンテーション

【3】1.2.を受けて、出演者による「80億人が物語の主人公として生きるためには、何が必要なのか?」というテーマに対するディスカッションと、令和哲学者NohJesu氏によるリテラシー&まとめ

本編は、この記事を書いている2023.11.4時点ではYouTubeで公開されていますので、お時間のある方はぜひご覧ください。

美輪明宏さんの生き方と、「千のプラトー」で語られる芸術家の定義とは?

この内容を通して、私が非常に感銘を受けたのは、美輪明宏さんの生き方と、「千のプラトー」で語られている、芸術家の定義でした。

美輪明宏さんは、長崎に生まれ、原爆を体験し、そして戦後は歌手として表現者として人間としてのあり方を、様々な批判を浴びながらも貫いてきた、とてもドラマティックで壮絶な人生を歩んできた方でした。プレゼンテーションの中で紹介された、美輪さんの言葉が、とても印象的でした。

「人生はロマン。自分を不幸だと悩むのではなく、試練を与えられた物語の主人公だと思えば、人生をエンジョイできる」

そして千のプラトーの中で語られる「芸術家」の定義は、その美輪さんの生き方を解説したような内容でした。

「芸術家は、境界標を立て、指標をつくる最初の人間」

常識や世の中の当たり前に流されず、「こうだ」と思ったことを自ら旗を立てて表現する。それが、一人一人が奏でるべき音楽であり、物語であり、本来の人間の生き方=歓喜に溢れる生き方だと感じました。

最後に、令和哲学者NohJesu氏のコメントを聴きながら、物語には始まりもあり終わりもあるが、物語は、始まりもない終わりもない、永遠不変のところから生まれる。そして、一人一人が美しい音楽を奏で、それぞれの音楽の旋律の反復が融合して重なり合って、80億人が奏でる美しい宇宙レベルの音楽になって行く、そんな壮大なイメージが想起されました。

まとめ

今回は、哲学のメリットや、令和哲学カフェの始まり、そして791回目の内容について書いてみました。人間が本来「こう生きたい!こうありたい!」と思っている生き方を考えるのが哲学であり、そのあるべき方向性を示してくれるのが哲学でもあると思います。

美輪さんのような生き方ができる人たちが増え、そんな人たちが融合していくことで人間は美しい音楽を奏でていくことができ、その音楽が地球の外にも響き渡っていくのですね。

みんな、本当は芸術家になりたいと思ってるんじゃないかなあ?


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