今日は、「傾聴」について書いてみたいと思います。
人の話しを聞くこと。話すことよりも、聞くことの方が難しい、とよく言われます。
昔、令和哲学者のNohさんから、「本当に人の話しが聞こえるようになるには7年かかる」と言われたことがあります。話せるようになるのは1年で十分。話が聞けるようになることが、どのくらい難しく、そして大切なのことなのか、このワンフレーズだけでも身に沁みました。
そして、コミュニケーションの世界は、どのくらい誤解に溢れているのか。
どのくらい、自分勝手な解釈で、相手の話を聞いてしまっているのか。
しかも、全く悪気なく。
今日は、なぜ、そのように誤解に溢れてしまうのか、ということについて触れたいと思います。
分かりやすく言えば、一人一人、人生を通して体験経験してきたことは、全く違います。
自分と全く同じ体験経験をしてきた人はこの世に一人もいません。
これは、双子であっても同じことが言えます。
そして、人は、その人独自の体験経験を土台に、その人独自の判断基準(アルゴリズム)をつくりあげています。
昨日も少し書いたように、ある単語を聞いて、浮かぶイメージが人それぞれ違いがあるように、同じ話を聞いても、精密に見れば見るほど、10人いれば10通りの解釈が生まれているのです。
これは、飲み物に例えると、分かりやすいと思います。
既に自分のコップの中にはコーラが入っている。
そして、相手の話は牛乳です。
自分のコップを空にせず、相手の牛乳が入ってしまったとしたら?
「・・・・・!?」牛乳とはかけ離れた、想像しがたい味の飲み物になってしまいます。
そして、その味を「相手の話」として解釈して、相手を理解したつもりになってしまうのです。
なかなかホラーな話ですよね(汗)
混ぜるな危険
ほんとうにそうなのです。
では、どうすればよいのでしょうか?
それは・・・
まず、自分のコップを空にすること。
シンプルに、それだけです。
自分のコップに入っているものを、まずゼロ化すること。そうすれば、相手の牛乳を、牛乳本来の味で、美味しく味わうことが出来ます。
傾聴ができるようになるために知らなければならない、たった一つのこと。
それは、まず、自分のコップを空にすること。
今日も、読んで下さって、ありがとうございました!