武士道を読んで。ー第六章 礼ー

新渡戸稲造の「武士道」を読んで、章ごとに、気づいたこと・感じたことを綴っています。

今日は第六章。

この章は、『礼』について書かれています。

一言でいえば、礼とは、型ではなく心だと、表現されていたように思います。

心とは、相手をおもんばかる気持ち。相手に尊敬の念をもって立場チェンジする気持ち。

西洋人は、日本人の礼儀を重んじる姿をみて

「なんとまあ、形ばかりの無駄なことを・・・」と思う場面が多かったのかもしれません。

でも、実際、よくよく観察してみると、それは、もっとも効率的で、もっともシンプルに集約された型、動作スタイルだということが見えてきたはず。

それが、茶道を例にとって書かれていました。

私も茶道を習ったことがあるので、分かります。

ひとつひとつの決まった動作は、覚えるまでは面倒に思うかもしれませんが、慣れてくると、実は一番無駄のない最短の動きだといわれます。

そこまで洗練され、無駄をそぎ落とされた型を「優美」とこの本では表現していました。

太極拳も、動作はゆっくりですが、実はスピードを上げると全部、戦う際の「型」になっている、と聞いたこと上がります。

長年の間に、最も洗練されて、無駄が一つもない型。

その型を日々繰り返せば、経済効率も非常によく、それが力にもなっていく。

私たちの日常でも、一番シンプルな型を見つけて(洗練させて)、それを日々繰り返して、力を蓄えていきたい。

そんな風にイメージすると、なんだかわくわくしてきます。

今日も読んでくださってありがとうございます。

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