入社9年目の女性SE(システムエンジニア)の方から、こんなご相談をいただきました。
「ITの技術職です。ITの世界は、日々技術が進化していて、常に最新技術を学ばないと仕事について行けません。残業も多く、休日も新技術の勉強に時間が割かれてしまい、このまま仕事漬けの日々で本当によいのか、悩んでしまいます」
ITの世界は、本当に、毎日毎日、新しい技術や、それに伴う単語がどんどん生まれています。
そのスピードたるや、ついていくので精一杯だと思います。
私も、以前はシステムエンジニアとして、メーカーに勤務していました。
当時、大規模システムの開発に携わっていたのですが、自分の担当している仕事は、そのシステム全体の中では、ほんの一部分。
システム全体のことをすべて把握できているわけではない状態で、その中の一部分だけを、とにかく必死で漏れのないように、本番でシステム障害が起こらないようにと、設計したりテストしたりしていました。
自分のわかる範囲内は、完璧にやっているつもりでも、自分の予測の範囲外のところで、何が起きるかは、全くわかりません。
全体が分からないまま、その中の一部分を担当することに、ものすごいストレスや不安がありました。
そのことを、上司に相談したときに返ってきた答えは
「自分が、これなら大丈夫、と思うところまでとにかく突き詰めてやってみることだ。それがプロの仕事。」
確かに、そうだよな、、、。
できるところまでは完璧にやって、考えられる対処はすべてやりつくして、それでも、何か起こったら、その時は、その時。
そこでちゃんと対応すればいい。
そうは思いましたが、やはり最後まで「予想外の何かが起こるかもしれない」その不安は消えませんでした。
この私自身のエピソードは、実は最初にご紹介した、相談の内容と共通しているところがあります。
それが、「全体の地図、全体像が見えていない」ということ。
相談者の方も、ITの世界についていくだけで精いっぱい。新しい知識を常に学んで、目の前の仕事をこなすだけで精いっぱいの状態。
当時の私も、目の前の担当部分に対応するだけで精いっぱいの状態。
全体の地図が分からない、ということは、実はどこから来てどこに行けばよいのか、そして今自分がどこにいるのかも分からないまま、とにかく目の前の道を突き進まなければいけない、という状態でもあります。
これは不安になって当然ですよね。
いつまで頑張り続ければよいのかもわからないし、どこで力を抜いて、どこで力を入れればよいのかもわかりません。
常に全力で頑張り続ければ、必ずどこかでひずみが出て、体を壊しかねません。
かといって、力を抜きすぎても、知識不足等でそもそも仕事に対応できなくなってしまったら、職を失いかねません。
「全体の地図がわからない」
この状態にある人に出会ったときには、私は次の3つをアドバイスしています。
①まず、今の自分の状態(現在地)を客観的に見れるようになること
②自分を取り巻く環境(この場合は、IT業界、さらにIT業界を取り巻く環境、そして究極には今の時代や地球や宇宙といった)の全体像を知ること
③①②を把握したうえで、向かうべき方向性を選択する事
②については、「宇宙?そんなところまで??」と思われるかもしれません(笑)
が、実は真面目な話、この宇宙空間の中にあるものすべては影響し合っていますから、しかも、かつては宇宙は「ない」状態から、今「ある」ようになっているわけで、
そう考えると、宇宙の成り立ちからの脈絡にそって思考しない限り、「正しく今ここの全体像を把握する」ということは、不可能とも言えてしまうのです。
全体像を把握するには、今いる場所より一段高いところから、全体を俯瞰してみてみる、ということが必要になります。
人間がイメージする一番大きな概念は「宇宙」ですから、宇宙の外に出てしまえば、宇宙全体を俯瞰してみることができます。これは、認識技術(nTech)を学ぶことで可能になります。
が、すぐに学ぶのは難しい!という場合は、例えば、業界を取り巻く本を読んでみる、世界経済に関して学んでみる、詳しい人に話を聞いてみる・・・
何でもよいと思います。
まずは一歩、今までとは違う行動をとってみる。
それだけでも、「全体を俯瞰してみる」きっかけになるんじゃないかと思います。
それでも、「自分や、自分を取り巻く環境を俯瞰してみる、その見方が、やっぱりよくわからないんです!」という方は、お気軽にご相談ください!
正しく俯瞰してみるために、一番、効率のよい方法を、お伝えできると思います!
ではでは!最後まで読んで下さって、ありがとうございました。
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