関東に住んで、かれこれ30年経つ私ですが、ようやく先月、人生で初めて「日光東照宮」に詣でてきました。
言わずと知れた、徳川家康が祀られている神社です。
通常の神社とは違う成り立ちだからか、ビックリするほど商業主義に偏った雰囲気に、かなりビックリ仰天でしたが、まあ、それは本題から外れるので置いといて・・・
「家康は、なんで、あの群雄割拠の戦国時代に、日本を統一できたんだろう???」
そんな疑問をもって、東照宮を見学しました。
そして、その数週間後、偶然にも映画『キングダム』をみました。
こちらも、あの、中華統一を歴史上初めて成し遂げた、秦の始皇帝(と一緒に戦った将軍)を描いた映画でした。
何の予備知識もなく観に行ったのですが、そのとき、家康と、始皇帝の『共通点』を感じて、なるほど~だから「統一」することができたのか・・・
と感じるポイントがありました。
その共通点とは何だと思いますか??
私が感じた共通点、それは、「出発の違い」。
それは、ゴール(目的)の違い、でもあります。
闘う大名や、将軍、リーダーの目的の多くは、「戦いに勝つこと」「敵から身を守ること」なんじゃないかと思います。
勝つことで認められる、力を示せる。一瞬の安心が得られる。
でも、これには「落とし穴」があります。
何かといえば、「戦いが、常に有ること」が前提になっているのです。
それに対して、家康と始皇帝の出発は、
『この戦いを終わらせる。戦いのない、平和な時代をつくる』
という意志でした。
家康の原体験は、幼くして人質に出されて、母と生き別れにされたこと。
戦いの世でなければ、そんな辛い悲しい思いはしなくて済んだはず。
だから、戦いのない世の中をつくる。
それが、家康の意志でした(東照宮に併設されている資料館でみた、アニメ映画でそんな内容が描かれていました。機会があったらぜひ見てみて下さい!)。
出発が変われば、結果が変わる。
戦いうことを目的として戦うのではなく、戦いを一掃して平和がずっと続くことを目的に戦う。
その違いが、日本統一、中華統一、を成し遂げた違い。
出発が違えば、失敗が続いても、あきらめずに、どこまでも粘ることができそうです。
家康も、何度も戦に負けて、2番手に甘んじた時代(豊臣秀吉の時代)が長くても、長期戦で天下統一を成し遂げましたよね。
そう思ったときに、今のこの混沌とした時代に、どんな出発で生きる人が、本当に望む世界を実現できそうでしょうか??
ぜひ、考えてみて下さいね!!